violet7688旅のこと

旅のこと時々映画のこと

『チームラボ ボーダレス@麻布台ヒルズ』teamLab★Borderless@Azabudai-hills

その名を「teamLab」という通り、特定のアーチストを看板にするのでなく、芸術家(または技術者)集団を意味する。代表は猪子寿之氏。

teamLab Borderless: MORI Building DIGITAL ART MUSEUM
Tokyo, Minato City, Azabudai, 1 Chome−2−4 ヒルズ ガーデンプラザ B B1

2024年2月に常設オープンした、チームラボ ボーダレス。この空中に浮かんでいるような文字も、実は壁にかかれているもので、奥に行くともはや文字とは思えない。ボーダレスと言う通り、境界のない世界。そこに没入する世界。静止画では表現しきれないけれど、作品は全て動いているのだ。

入場と同時に迎い入れてくれるのは、花花花。花は人と共に移動する。人がいると蝶が生まれる。花も蝶も移動して、別の部屋に入りこんでいく。

おそらく施設の中心近くにあると思われる、丘のある部屋。ここも景色が刻々と変化する。次に訪れたときは別の景色。施設の中は軽く迷路状態。迷いながら散策する。

謎の生物、人・兎・カエルが、阿波踊りを踊りながら行進する。

空中に光る球体が浮遊する部屋。壁も床も天井も鏡張りになっているので、球体に囲まれて人が存在する不思議な空間。球体は刻々色を変えて行く。

EN TEA HOUSE 施設の中に設けられた茶室。何種類かのお茶とアイスクリームがメニュー。こちらは入口の水出し茶器。

EN TEA HOUSE 内部の様子。おそらくなのだが、お茶の暖かさを感知して、そこに花が咲き、アイスクリームの冷たさを感知して、そこに枝葉が生える。意地悪して茶器を移動すると、そこに再び花が咲き、元の場所の花は散ってしまう。

天井と床が鏡張りなので、合わせ鏡の要領で永遠に深く落ちてゆく床。
この施設は鏡張りの床を多用している。「スカートの中が写りこみます」の注意書きが入り口に。実際盗撮の報告がSNSに流れているので、ご存じの方も多いかと。

部屋中にびっしり吊るされたLED電球。これが光って雨になったり雷になったり夕陽になったりする。全体を見るとそんな自然の出来事に呑まれた感じがするのだが、ひとつひとつの素材はこんな状態。これらを一斉に制御する技術はいかなるものなのか。

描いた魚が実際に部屋の中を泳ぐ。お絵描きコーナーとアートの部屋が併設された場所。ちなみにこの写真の下半分は、床の鏡に映った状態。

膨大な数の光源が並び、光は直線の筈なのに曲線の光に吸い込まれる感覚を味わえる部屋。いくつもの作品が繰り返され、約45分で一周するらしい。光のトンネルの他、触ると散ってしまう光もやってくる。

光のトンネルは神々しさを感じる。自分の最期の時には、この光のトンネルをくぐらせてほしいと思った。あとに添付するが、成田悠輔氏が「宗教出来ます」発言をしていたが、全くその通り。猪子寿之氏(teamLab代表)「信仰しても大丈夫ですよ」、成田悠輔氏「既に信仰してます」。静止画では伝わらないので、添付の動画も見てほしい。動画でも伝わらないので、実物を肉眼で見てほしい。

たまには本人登場。見事に埋もれた!

都心開催にもかかわらず、海外からのお客さんの方が多い印象。英語・スペイン語・中国語だけでなく、どこの言語なのか分からない言葉も混ざっていた。teamLabは、日本国内より海外での評価が先で、海外(最初はシンガポール)で認知されてから、日本に逆輸入された経緯があるそうだ。変化や新しいものに抵抗を示しがちな日本人。その閉鎖性が優秀な頭脳を沈没させないことを願う。

www.youtube.com

さて麻布台ヒルズの次は、六本木ヒルズ森タワーへ。展望台(Tokyo City View)に行きました。

東京タワーが良く見える。Tokyo City View

R246方面の夜景。Tokyo City View

最後は、六本木さくら坂をチラ見。

東京一極集中と批判もあるが、文化や経済の中心を担う東京の個性が際立つのは事実。円安(本日のところ、1ドル152円、1ユーロ164円)に見られるようにも、日本経済は陰り気味。しかし、日本を牽引する首都東京の存在感は薄れていないと思う。バブルを象徴する街・六本木が、今もなお文化の発信地であることを大切に思いたい。