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バンクーバー2024年5月 ④ブリタニア・マイン・ミュージアム(坑道あと)

ブリタニア鉱山は 1904 年から 1974 年まで操業し、かつては世界最大の銅鉱山の 1 つでした。この孤立した鉱山コミュニティには、50 か国から来た 60,000 人以上の人々が暮らし、働いていました。

www.britanniaminemuseum.ca

バンクーバーウォーターフロント駅前からバスに乗る。

約1時間で到着。Sea to Sky Highway 99より、こちらが入り口。

鉱山全体から見ればほんの一角なのだが、砕石はこの斜めの建屋に集められる。この中で何段階も砕かれながら徐々に下層階に移動し、最後は沈殿槽で成分を分離していたようだ。

鉱石を運ぶダンプ。タイヤの直系だけで人間の2倍ある。

この小屋から黄色いトロッコに載って坑道内に入る。

坑道内はこんな感じ

坑道内には実際に使用されていたマシンが設置されており、当時の作業を再現できる。専任のガイドさんがマシンの操作をしてくれる。坑道内は大音響になる。

屋外にも多くの設備が遺されている。

表から見えた大きな斜めの建屋の内部の様子。この梯子を実際に貨車が動く様子も再現。映像を使った分かりやすい説明で、興味が増える。

屋外に放置された巨大なタイヤ

眺めが良い。ハイウエイとブリタニアビーチが美しい。

鉱山が盛況だったときは多くの人が住み、その家族が住み、運動会や海遊びが催されていたそうだ。従業員は格安で住宅を提供され、豊かな暮らしであったらしい。海外からも色々な国の人が来ていたようだ。日本人が固まって住んでいた場所があるとガイドさんが言っていた。長崎の軍艦島が炭坑で賑わっていた時の話を思い出した。きっと状況は似ていたのではないか。

鉱石の成分分析に使用された化学実験器具。銅の他の金属も一緒に採掘されたようだ。

救急車両。中に金属の網製の担架のようなベッドが設置されている。坑道内の事故で怪我をした人を運び出すのに使われたそうだ。

棚の中に鉱石のサンプルがぎっしり詰まっている。個々の棚には、採取された場所が記されている。円柱状のサンプルが多いようなので、ボーリング調査が行われていたのかもしれない。

ハイウエイのすぐわきを鉄道が走っている。

ハイウエイのわき。アートギャラリーと書いてあったが、休業中のようだった。

ブリタニアビーチ。趣きのある船着き場。

鳥さんが至近距離を歩いている。逃げようとしない。人間が構わなければ鳥さんも人間に対して反応しないのだ。

徒歩10分ほど南下した場所に、バーガーショップがあった。左側の建物でハンバーガーを焼いていて、右側の建物で飲み物を作っている。注文してから作るので熱々でいただける。ハイウエイのドライブイン的な存在。なかなか繁盛している。

ちょっとジャンキーなランチになりました。バーガー1500円、ポテト500円、ホットチョコレート500円、だったと思う。

Copper Dr(コッパードライブ=銅の道=当時の鉱石輸送路か)を、徒歩で散策してみた。新築の一戸建てが多く、閑静な住宅地になっていた。

斜面が花で埋まったお屋敷も。

タンポポがいっぱい咲いていた。

坑道内を案内してくれるガイドさんが、とてもエネルギッシュで素敵な人だった。英語が殆どヒアリングできない悲しい私にも、ジェスチャー大利用で伝わる熱血ガイド。歴史的な意味を勉強することも含め、ここは重要な施設だと思う。大勢の子供たちも来ていた。学校の課外活動的なやつ?引率の先生と保護者も、生徒に負けず楽しんでるところが大変良い。危ないとか汚いとか、いちいち注意せず、一生懸命楽しんでるところが本当に良い。